パーソナルカラー診断が細分化される本当の事情とは

kazuworks

2023年05月28日 20:00



そもそも論ではないのですが、パーソナルカラーの基本理論は、4つに大別した色彩の特徴と傾向で色彩調和について述べられています。
もちろん、その中には、色の要素としての明度や彩度も含み、イルドクルールでは実際のパーソナルカラー診断やイメージコンサルティングの際に、お客様の個性に応じて最もフィットする、限定的な個々の色ではなくお客様の個性が際立つ色彩や色調の傾向を解説しています。

ところが、そう言った基本の概念を無視するかのように、近年は安易にパーソナルカラーを細分化する傾向が台頭しています。

その理由は、「細分化することでの他との差別化」。
または、「付加価値を高めたように見せるアピール」。
他にも、「比べることができないこと」を逆手に取ったことも考えられます。

当然、基本的な4つのシーズンで解説する本来のパーソナルカラー診断とは、診断結果が異なるので、良い悪い、正確不正確、等々の判断はできません。

結果が異なっても「いやいいぇ、○タイプ診断ではこれが結果です」と煙に巻かれてしまい、その本質や真意を問うこともできません。

ただ、細分化したパーソナルカラー診断は、一見、小さく繊細に考えられているように思え、受診者に寄り添っているように思えますが、そもそもそのように細分化された色彩傾向の服やコスメがあるわけではないので、実際に消費者としての側面で考えると、そのような細分化されたカラー診断結果や複雑なカラー診断結果では、消費者はショッピングや運用で迷うばかりです。

そのようなコスメや服は、メーカーとしても膨大な無駄を生むばかりでしょう。

事実、コスメが4シーズンのパーソナルカラーで販売されるようになったのも、つい最近。
当方もコスメメーカーに提案したこともありましたが、門前払いを受けた記憶があります。

しかも、パーソナルカラー別製品のコスメ販売やカテゴライズは、ごく一部コスメメーカーが取り組み始めたばかりで、逆に販売の手かせ足かせになると、パーソナルカラー理論に沿ったコスメ販売やアパレル販売は行わないのが主流。

そこには、
「制限や区別することで本来売れる商品が売りにくくなる
ことが現にあるようです。



イルドクルールには、かつてほぼ全盲と言える視覚の後天的に失われた方がカラー診断やイメコンにおいでになりました。今でも視力が弱い方、色覚に障害を負った方もおいでになりますが、そのような方々が、しっかり情報を手にしてお帰りになれるのは、基本に忠実な4シーズンでの解説があるからです。

つまり、理にかなっているものはわかりやすく、理にかなっていないならば複雑で難解なのです。

細分化された複雑なパーソナルカラー理論は、大人の都合で(カラーリストの都合で)勝手に作られたものである可能性は高く、受診者不在の代物と言えます。

また、この4つのシーズンで代替え的に説明するパーソナルカラー理論は、ただ季節になぞらえているのではなく、確固とした20世紀の色彩調和理論に基づいているからで、それをよく配慮も研究もせず、無為に細分化してしまうと、色彩調和理論がなかったものとなってしまう危険性もあります。

イルドクルールは、老若男女、誰でも理解しやすい、研究され尽くした色彩調和理論に則ったパーソナルカラーを4つの傾向/4シーズンで解説しているのにはそう言った理由があるのです。
同時にカラースクールでは、満足に4シーズンで精度の高いパーソナルカラー診断ができない人が、複雑化したカラー診断ができるのかどうか疑問視しています。

スポーツ(例えば野球で言いますと)で例えますと、直球で投球をコントロールできないピッチャーが、変化球を投げても意味がないのです。





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